ついに公開日を迎えた、映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』。主人公の小学校教諭・薮下誠一を演じた綾野剛、息子・拓翔(三浦綺羅)への体罰を主張する保護者・氷室律子役の柴咲コウ、週刊誌記者・鳴海三千彦役の亀梨和也、そして本作のメガホンを取った三池崇史監督が登壇し、《初日舞台挨拶》を実施しました!

客席に緊張感と期待が入り混じる中、スクリーン後方の扉からサプライズで登場したキャスト陣に、場内は大きな歓声と拍手に包まれました。一気に熱気が高まった客席を、綾野、柴咲、亀梨の3人が手を振ったり、笑顔を見せながらステージに向かっていきます。到着したステージで三池監督とも合流し4人がラインナップすると改めて大きな拍手が湧きおこりました。

まず、主人公・薮下誠一を演じた綾野剛が「今日を迎えることができて、とても嬉しいです。これだけの多くの方にこの作品を選んでいただけて、心から感謝申し上げます。」と、本作への思いと公開初日を迎えた喜びを語ると、客席からは温かい拍手がおこりました。続いて、氷室律子役の柴咲コウは「昨年の撮影時から一年を経て、ようやく公開できることをとても嬉しく思っています。」と作品に込めた想いを含め挨拶。亀梨和也は「これから観ていただくにあたって、より作品に入り込んでいただけるような時間を過ごせればと思います。今日は楽しんで帰ってください。」と、場内の空気を和ませました。最後に三池崇史監督が「今日は本当にありがとうございます。作品も含めて、最後まで楽しんでいってください。」と挨拶し、完成した作品をいよいよ届けられる喜びを率直に語りました。
会場がひと際ざわめいたのは、本作へ寄せられた各界の著名人から寄せられたコメントが紹介された場面。綾野剛の渾身の演技、三池監督の挑戦的な演出に対し、監督・藤井道人は「綾野剛という俳優の全てが、この映画を形作る。トップシーンのバックショットから、ラストシーンの瞳まで、薮下誠一という男のたゆたう感情を全身全霊で演じ切っている。剛さん、すごいよ!三池監督もすごい!!2025年、絶対に観て欲しい映画に出会えました」と熱のこもった言葉を寄せており、綾野は藤井監督からのコメントに「照れますね(笑)たくさんの方に届く作品を作っている藤井さんに評価いただけて、ただただ嬉しいです。」と感謝と共に胸の内を明かしました。また、監督・白石和彌や作家・染井為人といった著名人たちからの熱のこもったコメントが次々に紹介され柴咲は「嬉しいですね。出演オファーお待ちしております!笑」、亀梨は「(本作は)近くに存在しているテーマだなと僕自身も感じていました。素敵なコメントをありがとうございます。」、そして、縁の深い俳優・窪田正孝からのコメントに対して、三池監督は「彼の目から見ても楽しんでもらえて嬉しいです。」と感慨深げに語りました。
さらにMCから、「“でっちあげ、気になっているけど怖そうで観に行くのを迷っている”という声もあるが、それでも観てほしいポイントは?」とのキャストへ見どころも含め問うと、綾野は「映画も出逢いの一つだと思っています。いろんな一秒を体感できるというのが醍醐味。新たな再発見ができる作品になっているので、まだ見ぬ一秒に出逢いにきていただいていただけると幸いです。」

柴咲は「私は物事をはっきり言うタイプですが、律子を演じて、自分にも日和っている部分があると気づきました。自分たちが何を根拠に情報を判断しているのか考える、いいきっかけになる作品だと思います。」

亀梨は「まずは出逢っていただきたいです。人の強さや弱さが描かれていて、人間関係などの景色がクリアに見えてくる作品です。僕たちの本気度を受け取っていただきたいです。」と、作品への熱意を込めてコメントを寄せました。

また、事前のインタビューで「すべての登場人物のなかに少なくともひとつは『あぁ、わかるな』と腑に落ちる点がある」と共感できるとコメントしていた三池監督に対して、この日はMCから「薮下・律子・鳴海、それぞれのどこに共感できたか?」という具体的な質問が投げかけられました。監督は「登場人物は、それぞれ自分の人生を自分なりに一生懸命に生きているんです。優柔不断な面を持っている善良な薮下には、特に共感できます。」と、キャラクターの人物像に込めたリアリティと、自身が共鳴したポイントについて語りました。

また、綾野も「劇中で描かれているのは、それぞれの一面でしかありません。その人をどう生きるか、それぞれの一面をちゃんと振り切るというのを大切にして演じました。」、亀梨は「出てくるキャラクターがみんな人間らしくて、その立場、その職業の正義の掲げ方があると感じました。ちょっとしたかけ違いで、こういう事態になる…というゾクっとする感覚がありました。」と述べ、柴咲が「私(律子)の目の奥を見てください!」といたずらにほほ笑むと、登壇者全員で「この大スクリーンで、律子の凍るような目を見たい!」とツッコみ、チーム力で魅せました。
イベントの最後には、これから映画を観る観客に向けたメッセージタイムへ。亀梨は「観る前の自分には戻れないです!生きるということに対して気づきがもらえる映画なので、たくさんの方に共有していただき、輪が広がってくれたら嬉しいです。」、柴咲が「黒だと思っていたのが白だということもある。この作品から、想像力を培う大切さを学びました。観てくださるみなさんにも、そこを捉えていただけたら嬉しいです。」、そして、綾野が「本作は、ジェットコースターのようなスピード感にワクワクするエンタメ作品です。劇中で起こっていることに、ただ楽しんでいただけたら嬉しいです。楽しめば楽しむほど、答え合わせができる。持ち帰っていただいた時に、初めて育っていく。総合芸術を、最後まで楽しんでください。」と、観客一人ひとりに語りかけるようなメッセージを送りました。
そして、全国のライブビューイング会場に向け、全員でカメラに向かってサインを書きフォトセッションへ。最後はMCの掛け声に合わせ、キャスト・監督・観客が一体となって、「映画でっちあげ!」「本日公開!」のコールと同時にキャノン砲が発射され、舞台挨拶は幕を閉じました。

三池監督が「“でっちあげ”は、誰にでも起こりうる日常の歪みを描いた物語」と語る本作。観客に突きつけられる「なぜそれを信じますか?」という問いかけは、ただのエンターテインメントに留まらない、強烈なメッセージとなって観る者の心に突き刺さります。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は、全国の劇場で公開中。ぜひ劇場で。
この映画を観て、あなたは今、何を思うだろうか。



先日行われたプレミアイベントで初めてそのヴェールを脱ぐと「予想外の展開の連続」、「自分ならどうするだろうって必ず思うはず」、「常に観る側に疑問符を投げかけるように謎が巧妙に仕組まれていた」とにわかには信じがたい衝撃の内容に驚きと感嘆の声が相次いでいる本作がついに本日、全国公開となった!主演の綾野剛が「銀幕の中に自分たちの想いを詰め込みました」と語る渾身の作品となった本作から、この度、観る者すべての真実を揺るがす新たな映像が解禁となりました。
解禁となった公開記念予告の冒頭では週刊誌のページに薮下の実名がはっきりと記載され、テレビからは「悪魔のような教師」「体罰だけでなく、人種差別、自殺まで強要」と責め立てるアナウンサーの声。
「虐めを認めてましたよね?」と嫌悪感をあらわにする教頭、「完全にクロですよ、この教師」と確信する週刊誌記者、日本で初めてとなる教師による虐めの認定に声を荒げる教育委員会、体罰したと思うと証言する校長に、それを裏付ける情報を提示する精神科医。そして、それらをもとに下された薮下への処分に揺るがない自信を見せる、児童側の弁護士。すべての人々は自身の目の前にある情報を、自分が認識している状況を、”正しい”と信じて疑わない。しかしここで「なぜ、それを信じますか?」というメッセージが大きく映し出される。続けて、薮下の弁護を引き受ける弁護士の湯上谷が「そもそもこの事件、リアリティが無いんですよ」と投げかけるのだが、果たして男は殺人教師か、それとも――。
本映像は当事者である薮下と律子の視点が一切含まれず、加熱していく周囲の糾弾とそこに疑問を投げかけるメッセージだけで構成されています。様々な情報が溢れるこの時代、これは決して創られた物語上の出来事ではなく、すべての人が今”信じて”いるものに疑問符を投げかける「真実に基づく、真実を疑う物語」である本作ならではの、心えぐられる映像です。
私たちは彼ら、彼女らと同じことをしているのかもしれない。


現代社会に実在する闇が耐え難い緊張感と底知れぬ絶望感で体現された問題作は、絶賛上映中!
「綾野剛という俳優のすべてが、この映画を形作る」(藤井道人)
絶賛の声続々!圧巻の129分間に寄せられた、コメントのスタンディングオベーション!
一人の教師が突如“殺人教師”と報道され、世間から断罪されていく――。“真実”とは何か、緊張感あふれる映像で観る者に息つく間もなく投げかけてくる本作に、各界の著名人から反響が寄せられています。
2020年に三池監督が人生初の”ラブストーリー”を描いたことでも話題になった映画『初恋』で主演を務めた俳優の窪田正孝は、「ハラスメントの定義は一体どこにあるのか」と現代に通じる問いを投げかけ、「三池監督の容赦ない描写を、でっちあげだらけのこの時代にこそ、ぜひ見て頂きたい」とコメントを寄せました。佐藤二朗は、「こんなにも容赦なく、直視できないような物語が、実話に基づいていることに震える」と、ルポルタージュを原作とした本作に受けた衝撃を表現した上で、「真実の匂いや肌触りを是が非でも取り逃がさんとする、綾野の気概に震える」と、自身の監督作品にもキャスティングするなど縁の深い綾野についても賞賛を送ります。映画『ヤクザと家族 The Family』やNetflixシリーズ『新聞記者』、映画『最後まで行く』などで立て続けに綾野とタッグを組んだ映画監督の藤井道人も、同じく主演の存在感を「綾野剛という俳優のすべてが、この映画を形作る」と大絶賛。
そして、「ワタクシがこんなにも邦画にのめり込むのって、かなりレアだから」と言いながら感想を寄せたのは、実に10年ぶりに邦画を観たというアレン様。「開始5分からもうゾクゾクするし、引き込まれるの。『なにこのヤベえ教師!』って。あのインパクトは強烈!」と、その興奮がコメントからも存分に伝わってきます。その他にも、俳優の前田敦子や映画監督の白石和彌、作家の染井為人、道尾秀介、そしてライターの高橋ユキや芸人のチャンス大城ら幅広いジャンルの著名人がそれぞれの言葉で、圧巻の129分間について表現しています。(※著名人によるコメント全文は次ページに記載)
まさに上映後のスタンディングオベーションを思わせるような、賞賛の数々が集まった映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』。主演・綾野剛はじめとする豪華俳優陣、そして三池監督が抜群の手腕で描き出した、今の時代に生まれるべくして生まれた珠玉のダーク・エンタテインメントとなっています。
綾野剛の熱演が胸を打つ法廷シーン、柴咲コウの母としての覚悟が滲む瞬間
緊迫感溢れる新カットが解禁!


そしてこの度、本作の緊迫した空気感を捉えた場面写真2点が新たに解禁されました。1点目は、薮下が法廷で証言を行う劇中屈指の見どころの一つとなるシーン。世間に追い詰められそれでも真実を主張しようとする薮下の表情には、張り詰めた緊張と覚悟がにじみ、佐藤二朗が「気概に震える」、前田敦子が「心も目も離せなくなり」とコメントを残したように、観るものの心を鷲掴みにして離さないカットです。2点目は、薮下に対し息子・拓翔への体罰を激しく抗議する律子の場面。我が子を守る母としての覚悟と怒りが、真っすぐに見据える瞳に現れており、法廷での薮下とは対照的に力強さを宿しています。白石和彌監督が「役者魂に熱い拍手を」、チャンス大城が「戦いはすごかったです!」と称賛を送るように、綾野&柴咲の渾身の演技による強烈なぶつかり合いが、たった2枚の場面写真にも浮かび上がる。その全貌はぜひスクリーンで。
【コメント全文】※五十音順
■アレン様/大物マダムタレント。生きる幻。
実は、ワタクシ邦画って全然観ないのよ。どれくらい観ていないかと言うと、10年は観ていないです。そんなワタクシです㌔(けど)、久々に邦画っていいなと思ったのよ。この映画は開始5分からもうゾクゾクするし、引き込まれるの。『なにこのヤベえ教師!』って。あのインパクトは強烈!おかげで最後まで目が離せませんでした!ワタクシがこれだけ言うんだから、とにかくなにも言わずに映画館に行ってください。ワタクシがこんなにも邦画にのめり込むのって、かなりレアだから。洋画好きのアレン様が129分ひたすら感情がしどろもどろになった映画ザマス!
■窪田正孝/俳優
ハラスメントの定義は一体どこにあるのか。三池監督の容赦ない描写を、でっちあげだらけのこの時代にこそ、ぜひ見て頂きたい。
■佐藤二朗/俳優
こんなにも容赦なく、直視できないような物語が、実話に基づいていることに震える。そして何より、真実の匂いや肌触りを是が非でも取り逃がさんとする、綾野の気概に震える。
■白石和彌/映画監督
恐ろしい映画だ。自分に同じようなことが起きたらどうなるのだろうと震えてスクリーンを見た。きっと自分の未来を知っていたとしても回避不可能。それほど私たちの生きている世の中は危うい。綾野さんと柴咲さんの、まさに裏表を演じ切る役者魂に熱い拍手を!今年を代表する映画、心して見て欲しい。
■染井為人/作家
本作は、観る者に思考の停止を許さない。事実と印象の乖離、報道による世論形成の危うさ、そして社会がいかにして真実から逸脱していくのか――その構造を静かに、しかし鋭く突きつけてくる。そして我々は気づかされる。自分たちの足元にも、“でっちあげ”の種が無数に転がっていることに。
■高橋ユキ/フリーライター
教え子に対し、信じがたい差別発言や暴力行為を行う〝殺人教師〟がいた……大々的に報じるマスコミ。報道を目にして憤り、非難の声を上げる世間の人々。その〝殺人教師〟が「事実無根だ」と訴えたとき、あなたは教師と教え子、どちらを信じるだろうか?悪夢のように不条理なこの事件はかつて実際に起こったものである。全貌を暴いたのもまた、ひとつのメディアであり、ひとりのジャーナリストだった。ままならない苦しみを映像で味わい尽くしてほしい。
■チャンス大城/芸人
出演者の皆様全員素晴らしかったです!!!綾野剛さんと柴咲コウさんの戦いはすごかったです!!柴咲コウさん演じる氷室さんの氷の世界にいるような目。そして徐々に精神が崩れていく綾野剛さん演じる薮下先生。薮下先生が崩れていく姿。僕は2009年に精神が壊れた時があったのですが、すごくフラッシュバックして薮下先生を後から思いっきり抱きしめたくなりました。
学生時代いじめられてた事もすごく思い出した学生時代すごくいじめられていて、氷のはったプールに落とされたり、怖い人ばかり所属する柔道部の部室の畳を1枚盗んで来いといわれ、盗んでばれてしばかれたり、暴走族の前説やらされたり、図書室の本半分盗んでこい言われ、夜中学校に忍び込み図書室までいって警備員さんに捕まったり、ブルマに上半身裸でやかんもって、女子生徒が着替えてる教室にはいって、「みんな俺とお茶しない」言わされたり、色んな事を思い出しました。
とにかくハラハラドキドキ、あつくさせられました。人間って表ばかりみて、裏側の真実を本当にみてくれない生き物。社会は表面しかみてくれない、シビアな世界。大傑作です!是非観てください。
■藤井道人/映画監督
綾野剛という俳優の全てが、この映画を形作る。トップシーンのバックショットから、ラストシーンの瞳まで、薮下誠一という男のたゆたう感情を全身全霊で演じ切っている。剛さん、すごいよ!三池監督もすごい!!2025年、絶対に観て欲しい映画に出会えました。
■前田敦子/俳優
冒頭から綾野剛さんの熱量に心も目も離せなくなり、真実とは何か?を突きつけられます。「でっちあげ」本当に恐ろしい言葉です。
■道尾秀介/作家
こんなに目が離せない映画は久しぶりだった。こんなに強く祈りながら観た映画は、もっと久しぶりだった。観終えたあとは、まるで目玉が新品になったように、自分を取り巻く世界が違って見える。原作の愛読者であるにもかかわらず、超一流の俳優たちと制作陣がつくり上げたこの映画には、心の違う部分を深く抉られた。抉られすぎて風穴(かざあな)があき、リアルな喪失感のようなものをおぼえるのは、ノンフィクションならではの力だろう。
登場人物全員が「それぞれの正義」を掲げ、教師・薮下(綾野)を極限まで追い詰める—。
全員胸糞なショート動画を4本一挙解禁。
殺人教師の疑惑を向けられる男。息子の体罰を訴える保護者。保護者会で謝罪をさせて穏便に済ませたい校長と教頭。保護者からの依頼を受け執拗に追い回す週刊誌記者。大弁護団と過激さを増していく報道。劇中では登場人物それぞれが自身の正義に基づき行動をするが、それがやがて恐ろしい事態へと発展していく。この度、そんな登場人物たちの生々しい恐ろしさが際立つ場面の数々を切り取ったショート動画を一挙4本解禁する。また、《疑惑の教師編》に併せて、薮下の新規場面写真も公開!
小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)による児童・氷室拓翔(三浦綺羅)への執拗かつ凄惨な虐めの一端を切り取ったショート動画《最悪の教師編》。「死に方教えてあげようか」、優しい口調で耳を疑う言葉を語りかける薮下。ゴミを見るかのような目で拓翔に接し、「頭バーン」と称して突き倒し、「ピノキオ」と称し鼻を強く引っ張り、「うさぎさん」と称し耳を強く引っ張る行為が教え子に対して日常的に行われる。「しーっ、告げ口しないでね?」帰り道を待ち伏せする薮下を見つけると絶望を隠せない拓翔の表情から、完全に支配関係であることが見える。そんな最悪の体罰教師が映像の最後、人が変わったように「やってません」、と驚きの弁解をする――。
自身の疑惑を否定する薮下に対し、事態を穏便に済ませるべく謝罪の圧力をかける校長・段田重春(光石研)と、教頭・都築敏明(大倉孝二)を切り取った《疑惑の教師編》。「体罰しているんですよね?」という段田の言葉に動揺を隠せない薮下。「言ったんだろ??」、「認めてください」、「やった?(呆れ)」、「証言の強要ですか?」、さらには「これ以上、学校の平和を乱さないでくれ」、信頼していた上司である段田や都築を含む全方位から容赦ない言葉を突き付けられ四面楚歌となった薮下の絶望、困惑、怒り、恐怖、あるいはそのどれともつかない、様々な表情が映し出される。
息子が教師に凄惨な虐めを受けている―「この子を守るためなら何でもする」そんな強い決意のもと立ち上がった両親の氷室律子(柴咲コウ)と氷室拓馬(迫田孝也)を切り取った《訴える保護者編》。「なんでこんな事するんですか?」鋭い眼光で薮下を見つめ糾弾する律子に、畳みかけるように「教えて?先生??」と、ゴルフ焼けしたその顔で煽り威嚇する拓馬。「出ていけ暴力教師!!」、「私は絶対に許すことができません」、徹底的に薮下を追い詰める覚悟で法廷に臨む二人のあまりにも鋭くミステリアスな眼光が強烈なインパクトを残す映像となった。
「完全にクロですよ、この教師」拓翔の両親からの依頼に薮下をターゲットに定めた「週刊春報」誌の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)と過熱していく報道を描いた《追及するマスコミ編》。「来ました!来ました!」、「アンタ教える資格ないでしょ!」裁判所の前に現れた薮下に一斉にカメラを向ける報道陣。テレビではコメンテーターが「二度と教壇に立たせてはいけませんよ」と憤り、週刊春報の中吊り広告にでかでかと踊る“死に方教えてやろうか”、“教え子を恫喝した史上最悪の殺人教師”の見出しに目線が入った薮下の姿とその実名。その見出しは瞬く間に大衆へ広がり報道は過激さを増す。「大勢の人間が支持している」と自信を見せる鳴海と、第二砲、第三砲のネタを求めて自宅や学校にまで押し掛ける報道陣。映像の最後、「良いコメント、いただきました」、そう言って不敵に笑う鳴海の手には、ボイスレコーダーが握られている。
人間の生々しい恐怖を三池崇史監督が”静かに”撮り上げた映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』。4本の”胸糞の悪い”ショート動画はすべて本作の一部である。本作は奇妙で恐ろしい実際にあった事件のルポルタージュの映像化であり、いつ誰が次の薮下になってもおかしくはないのだ…。現代社会に実在する闇が耐え難い緊張感と底知れぬ絶望感で体現された問題作は6月27日(金)より全国公開。




いよいよ公開を来週に控えた本作は、主演の綾野剛、共演の柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、迫田孝也、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫、そして、監督の三池崇史を迎えて《プレミアイベント》を実施!本編を初めてご覧いただくお客様を前に、レッドカーペット&舞台挨拶を行いました。

この日、会場に集まったお客様は1000人。壇上のスクリーンが上がると、タイトルロゴをバックに、スモークの中からキャスト&監督が登場しました。客席からは黄色い歓声が上がり、会場のボルテージは一気にMAXに。大きな拍手に包まれながら、主演の綾野剛が登壇者10人を従えて、ステージの前方へ。豪華キャスト陣と監督が勢揃いする圧巻の光景に、客席からは更なる拍手が湧きました。一足先に作品をご覧になるお客様に向けて、綾野は「本日はお集まりいただきありがとうございます。プレミアイベント、開幕です!」と挨拶。柴咲らキャスト陣も会場を見渡し、綾野と共に笑顔を返しました。
11人が一堂に会した華やかなフォトセッション後、キャスト&監督はそれぞれお客様の待つレッドカーペット上へ。小学校教諭の主人公・薮下誠一役の綾野剛と体罰を受けたとされる児童の保護者・氷室律子役・柴咲コウ、事件を嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦役の亀梨和也と薮下の妻・薮下希美役の木村文乃、律子側の弁護士・大和紀夫役の北村一輝と薮下側の弁護士・湯上谷年雄役の小林薫と監督の三池崇史、薮下が勤める希望ヶ丘小学校の教頭・都築敏明役の大倉孝二、律子の夫・氷室拓馬役の迫田孝也、希望ヶ丘小学校校長の段田重春役の光石研がそれぞれグループになってマスコミの取材に応えながら、アリーナ&バルコニーのお客様にファンサービスを行いました。薮下が担任をするクラスの児童・氷室拓翔役の三浦綺羅が綾野&柴咲のもとに駆け寄って仲睦まじくカーペットを歩くというほほえましい場面も見られ、熱量はそのまま、温かい雰囲気の中、カーペットイベントは進んでいきました。

お客様との交流後、一同がステージ上に再登場。興奮冷めやらぬ様子の綾野が「こういった景色を作っていただいて、改めて感謝申し上げます。渾身の作品が誕生しました。各部署の繊細さ、濃密さをぎゅっと圧縮して一本の作品にまとめました。約129分、これまで感じたことのない、体験したことのない時間を提供しますので、是非楽しんでください!」と改めて挨拶すると、続く柴咲も「久々の三池組で演じることができて、とても幸せでした。」と、この日を迎えられたことへの喜びを伝えました。亀梨は「みなさんにとっても素敵な時間になるよう、面白いことを頑張って言います(笑)」と会場を盛り上げ、最年少・12歳の三浦が「みなさんに会えて嬉しいです!」と自己紹介をすると、会場からは「可愛い~!」の声が。息の合ったチーム感を見せるキャスト陣だが、この日は本作初のイベント。撮影から9ヶ月が経ち、このプレミアイベントで再びチーム『でっちあげ』として集結となりました。また、綾野とは『クローズZERO Ⅱ』(09)以来16年ぶり、柴咲とは『喰女 クイメ』(14)以来11年ぶりに本作でタッグを組んだ三池は、「この作品は、身近な題材を扱っています。キャラクター一人一人の気持ちに共感できると思うので、“怖い”というのも含めて楽しんでください。」と想いを込めて語りました。

不穏な表情を写し出したポスターや全く異なる供述による奇妙な世界観で話題の本作ですが、できあがった本編を観た柴咲は、「私は律子100%なので、律子以外のキャラクターの気持ちは正直分かりません。ですが、作品を鑑賞して、色々と考えさせられる部分がありました。」と作品の印象を述べました。物語の冒頭、薮下が家庭訪問で氷室家を訪れるシーンでは、薮下と律子、どちらも違った“ヤバさ”を披露し、綾野とは初共演ながら見事な掛け合いを見せました。このシーンについては、以前三池も「二人とも狂ってた(笑)」と語っており、「律子はただ立っているだけでも怖かった。」と暴露しました。

一方で、『怪物の木こり』(23)以来の三池組参加となった亀梨は、本作を「どの人物目線でストーリーを追うかで見え方が変わる。」と表現しました。

異様な存在感を放つキャラクターを演じた大倉、迫田、光石は、撮影中に印象に残っていることについて、それぞれ「迫田さんの見た目。ゴルフ焼けという設定のため、見た目が強烈でした(笑)」(大倉)、「律子の背中。律子を通して相手のリアクションを見ていたので、それが面白かったです。」(迫田)、「役として対峙した綾野さん。演技力が流石だなと思いました。柴咲さんの目も怖かったです。」(光石)をあげました。

夫を支える妻として、愛ゆえの感情のぶつけ合いを繰り広げた木村は、「“あなたの味方だから“という希美のセリフ。心の中で思っている方はたくさんいるはずなので、この作品を観た方も、一人じゃないんだという気持ちを一緒に持ち帰っていただけたらと思います。」と回答。俳優陣がそれぞれのシーンで繰り広げた、まさに”演技合戦“は、一瞬たりとも見逃せません。北村&小林の弁護士チームは、法廷での撮影について、「NGを出した時の柴咲さんの目が怖かったです(笑)」と冗談交じりに話す北村と、「(そういう)北村さんと三池監督の関係性が羨ましかったです。」と振り返る小林。二人が演じたキャラクターは、薮下側と律子側、立場や守るものの大きさこそ違うが、各々が各々の向き合い方で裁判に向き合い、薮下/律子と共に日々戦っている。三池組初参加と、何度かタッグを組んでいるメンバーがいる中で、現場の空気感は非常にバランスの取れたものだったようです。
綾野とは担任の先生と生徒、柴咲とは母と息子、という役どころだった三浦は、二人の印象と撮影時の様子を「剛さんは、緊張していた僕にぎゅっとハグをしてくれました。柴咲さんは、いつも気にかけてくれて嬉しかったです。二人とも演技の迫力がすごくて、本当にびっくりしてしまったシーンもありました。」と教えてくれました。それに対して、綾野は「一緒にお芝居を作っていく共演者としてその吸収力を目の当たりにし、これからの綺羅くんを見続けていきたいなと思いました。」、柴咲も「素直にその時の感情をお芝居に投影していて、その姿から学んだし、勇気づけられました。」と返し、役での関係性とはうって変わって、良い関係を築けていることをアピールしました。
ここで、先日解禁されて大反響だった薮下vs鳴海の大雨シーンの話になると、綾野が「亀ちゃんは嵐を呼んじゃうんだからすごい!」とコメント。すかさず亀梨も「それは剛くんの方でしょ!」とテンポよくツッコみました。実はこのシーン、人工的に雨をふらせる予定だったのが、天気が急変し、本物の嵐の中で撮影が行われました。「いろんなバランスが整った瞬間でした。お互いの成長を確かめ合えたからこそのご褒美ってあるんだな、映画の神様っているんだなと思いました。」(綾野)、「実際に大雨が降ってきて、立っているだけでも溺れそうでした。“ライブ感”があってすごかったです。」(亀梨)とお互いに尊敬し合う二人に訪れた奇跡の瞬間は、本作においても大きな見どころのシーンとなりました。
最後に、本作のポスタービジュアルのコピー「なぜそれを信じますか?」にちなんで、信じているものや人を質問すると、綾野からは「現場。自分にとってすべてであり、かけがえのない場所です。」、柴咲からは「寝ているときに見る夢。そこから曲ができたりしたこともあるので、すごく大事なエッセンスです」という回答が出る中、大倉&光石から「地元の銘菓、九州と記載のある食べ物」とユニークな回答が。そして、木村が「ファンのみなさん!」、北村が「来てくださったお客様が、この作品を口コミで広めてくれるはず!」と力強く訴えました。
会場の盛り上がりが最高潮に達したところで、間もなく終わりの時間が。本作を心待ちにしているお客様に向けて、綾野は「どうこう言うつもりはありません。銀幕の中に自分たちの想いを詰め込みました。是非受け取ってください。」と熱く語りかけました。お客様からの温かい拍手の中、イベントは終了…かと思いや、最後の最後に「お客さんと記念撮影をしたい!」と無邪気におねだりする三浦。可愛いお願いにノックアウトされた綾野が「もちろんいいよ!」と了承し、お客様との素敵な思い出をカメラに収めました。会場全員が満足げな三浦の笑顔に癒され、イベントは幕を下ろしました。

三池監督が「作る側も演じる側も刺激的で過激な作品」と表現する本作は、登場人物それぞれが信じる真実と揺るぎない想いが複雑に入り混じる。監督・スタッフ・俳優陣が覚悟を以って向き合った本作を、是非受け取ってほしいです。映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は、いよいよ6月27日(金)に劇場公開します。ぜひ、劇場でご覧ください。

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