映画『でっちあげ』 NEWS

アーカイブ:2025年5月
2025.05.27
NEWS

キタニタツヤの書き下ろし楽曲が主題歌に決定!タイトルは「なくしもの」!

文学的な詞世界とジャンルの枠を超えたサウンドで、唯一無二の存在感を放つアーティスト・キタニタツヤ。2023年に、TVアニメ『呪術廻戦』「懐玉・玉折」オープニングテーマ「青のすみか」をリリースすると、iTunes総合トップソング・ランキング1位をはじめとするデジタルチャート23冠を達成、配信からわずか3か月弱でストリーミング総再生回数1億回を突破しました。また、歌手としての活動に留まらず、SUPER EIGHTやLiSAなど数々のアーティストに楽曲を提供するなど、現在の音楽シーンを象徴する存在です。

そんなキタニタツヤが、映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』のために書き下ろした新曲「なくしもの」が、主題歌に決定!この楽曲は、“何を失くしたのかさえもわからなくて けれど大事にしてたことは憶えていて”という歌詞が表現するように、追い詰められた状況の中にいてもなお、かすかな希望を手繰り寄せようとする想いを丁寧に描き、作品の世界に静かに寄り添います。楽曲について、キタニタツヤ「他者に奪われ壊され摩耗した人間が、全てを取り戻せないことを知っていてなお、再び他者を信じ手をとって立ち上がる。そういう強さは美しいなとこの作品を観て感じ、それを詞とメロディに込めました。」と想いを語りました。

また、綾野からは「キタニさんがこの作品にとても誠実に向き合ってくれて、(この楽曲は)”最後の最大の共演者”だなと思いました。歌詞がいい意味で散らばっていて、必死に手繰り寄せている感じがしました。それは、薮下や律子さん、あの世界を生きている人たち全員共通することなのかもしれないと。とても深い部分で音楽を感じられて、本当に感謝しています。とのコメントが到着。柴咲も綾野と同意見として、「人間のモヤモヤしている部分を彷彿とさせられました。映画と同化していて、締めくくりに相応しい楽曲だと思いました。」と述べました。喪失と再生を見つめる至極の一曲を、是非本編と共に味わってください。

それぞれの想いが複雑に入り混じる最新予告映像が到着!

主題歌情報と共に、最新予告映像も解禁!今回の映像では、教え子・氷室拓翔(三浦綺羅)に“体罰”をしたとして告発された教師・薮下誠一(綾野剛)が追い詰められていく姿が、より切実に、より濃密に描き出されています。拓翔のランドセルを乱暴に投げつける薮下、涙を溜めながら怪我をした拓翔に寄り添う律子(柴咲コウ)、薮下に謝罪を強制する校長・段田重春(光石研)と教頭・都築敏明(大倉孝二)、薮下の元へ取材に訪れる鳴海三千彦(亀梨和也)…。実名報道をきっかけにメディアの過激さが増す中、薮下は自身の無実の主張を続け、律子は薮下の体罰を認めてもらうべく裁判に乗り出す。さらに、両者の弁護士・大和紀夫(北村一輝)と湯上谷年雄(小林薫)も加わり、息つく間もなくストーリーが展開されていきます。

そこに重なるのが、キタニタツヤの力強くも澄んだ歌声。自分を見失うほどの喪失感を抱えながらも、それでも生きる意味を探し続ける歌詞のメッセージが、薮下の”孤独”に肩を寄せます。そして、儚く切ないメロディを背景に、叫ばれるそれぞれの想い…。

薮下「私は体罰をしていません」

律子「傷ついている息子が、苦しみから解放されることを切に願っています」

―鳴海「私が記事を書かなければ、あの人たちを救うことはできない」

各々が信じる真実と揺るぎない想いが複雑に入り混じり、見る者の感情を揺さぶります。最後に、“いつか生きててよかったと思えるでしょうか”の歌詞と共に画面は暗転。同時に、「なぜ、それを信じますか?」のメッセージが表示されます。映像冒頭にある「これは真実を疑う物語」と繋がり、見る者には、自身が問いかけられているかのように映るでしょう。

2025.05.21
NEWS

この度、コメント映像と本編&メイキング映像を掛け合わせた特別映像が到着!「感動編」「共演編」の2本を同時解禁いたします。

感想編では、

薮下誠一役の綾野、氷室律子役の柴咲、週刊春報の記者・鳴海三千彦役の亀梨が、それぞれのキャラクターに絡めて、本作の感想を語りました。

映像に登場する朝の薮下家での1シーン。顔面蒼白の薮下が震える手で持った週刊誌には、自身の名前とモザイク入りの顔写真が添えられた記事。テレビからは「悪魔のような教師」と読み上げるアナウンサーの声が聞こえ、玄関前には何十人もの報道陣が押し寄せます。こうして、世間に追い詰められた薮下を演じた綾野は、「彼(薮下)があらゆることに巻き込まれていくわけですが、“巻き込まれている”という見方だけが正しいのかといわれると、それも違う気がする」とひときわ多くの登場人物と接した綾野ならではの視点で作品を振り返ります。また本作の見どころの一つでもある豪華キャスト陣との共演について「芝居合戦というよりはノーガードの撃ち合いのよう」と語っています。

同様に律子役の柴咲も「お芝居をする側としてのワクワク感」「『綾野さんとバチバチできるのかな?』みたいな」と俳優としての高揚感があったことを振り返ります。また律子を演じるにあたっては「確固たる強さ」を表現するために、瞬きを控えるなどして目に見える形でも役作りを工夫したと言います。

一方で、「記者としての正義・使命」を全うすべく事件を追いかける鳴海役の亀梨は、人間の複雑さ」「一つの答えには辿り着かないもどかしさが、この映画の魅力」だと語りました。そして、自身の役について「記者としての正義や使命が役としてあったと思う」と振り返り、その表現の仕方について強弱を大事にして演じたことを明かしました。

「あらゆることはそんなに単純じゃなくて、角度によって全部違う。」と、最後に綾野は言いいます。監督・三池崇史が作り上げるエンタメ作品としての面白さを感じながら、作品の中で薮下の人生を生きたようでした。

共演編では、

今回の共演でのお互いの印象を振り返りました。綾野がとてつもない緊張と高揚が連鎖したと語るのは、律子の供述をもとにした家庭訪問の回想シーン。片手にタオルを持ちながら、靴下のまま部屋に入ってくる薮下。濡れた前髪から覗く目は、狂気に満ちています。このシーンについて綾野は、「柴咲さんから出ている律子のムードを受け取れたので、あの薮下が生まれた」と、柴咲あってこその演技だったと話した。一方で、柴咲も綾野に対して、一つ一つの仕草を挙げながら「薮下先生の振る舞い方を作るのが本当に上手だった」と絶賛します。

カラスの鳴き声が不気味に響く薮下家の玄関前のシーンには、14年ぶりの共演となった綾野と亀梨の姿が。亀梨は、このシーンは「役として(綾野に)しっかり突っ込んでいけるか」が肝だったといい、綾野の現場での出で立ちや向き合い方に「真似したくてもできない」と感動を伝えました。また、綾野も「(亀梨に)引き出されて、見たことのない声やパワー」が出たようで、「(役を)ちゃんと自分ごととして捉えている姿」に改めて感銘を受けたと語りました。

さらに、綾野は監督の三池崇史の印象について、「俳優が何をするかということを受け止めてくださる」と話し、綾野が何パターンか提案(演技)した後、いずれかを選択する形で撮影を進めたとの裏話を明らかにした。「全体の空気が凍る」「怖かった」「ヤバすぎる」と、綾野・亀梨・三池の男性陣三人が口を揃えて話した柴咲の渾身の“怪演”にも要注目です!

2025.05.26
INFO

『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』では、『HELLO! MOVIE』方式による視覚障がい者用音声ガイド、聴覚障がい者用日本語字幕がご利用いただけます。

音声ガイド対応開始日:2025年6月27日(金)予定

日本語字幕対応開始日:2025年6月27日(金)予定

※上記の日程以前はご利用いただけませんのでご注意ください。

・音声ガイド

『HELLO! MOVIE』アプリをインストールしたスマートフォン・iPod touch等の携帯端末をお持ちの方はどなたでも、全ての上映劇場にて、音声ガイド付きで映画をお楽しみいただけます。

・日本語字幕

字幕表示のための専用メガネ機器に『HELLO! MOVIE』アプリをダウンロードし、専用マイクをつけてお持ちいただければ、全ての上映劇場にて、日本語字幕付きで映画をお楽しみいただけます。

専用メガネ機器については、一部の劇場で貸出しを実施しております。貸出し劇場は「映画みにいこ!」HPにてご確認ください。

お貸出しには事前のご予約が必要となりますので、「映画みにいこ!」HPにてご確認ください。

「映画みにいこ!」https://www.bfeiga.net/jm

アプリをダウンロード後は、事前に動作確認をお願いいたします。

「HELLO! MOVIE」アプリのTOP画面にて「動作確認」ができます。

※TOP画面に「動作確認」がない場合はアプリのアップデートをお願いいたします。

・『HELLO! MOVIE』の詳しい説明、及び動作確認はこちら(注1)まで。

・上映劇場はこちら(注2)まで。

注1

https://hellomovie.info

注2

https://toei-screeninginfo.azurewebsites.net/theaterlist/02917

なお、字幕をスクリーンに表示する日本語字幕付き上映につきましても、別途、一部劇場にて期間限定で実施予定です。

実施劇場・期間等は決まり次第、劇場情報ページに掲載いたしますので、ご来場の前にご確認をお願いいたします。

2025.05.16
EVENT

『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』レッドカーペット&舞台挨拶付きプレミアイベントの開催が決定いたしました。

本イベントでは、豪華キャストのみなさんによるレッドカーペットイベント&映画の魅力をたっぷり語る舞台挨拶、そして公開より一足先に映画本編の上映をお楽しみいただける盛りだくさんの内容となっております。ぜひこの機会にご応募ください!

応募はこちらから

【『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』レッドカーペット&舞台挨拶付きプレミアイベント 開催概要 】

▼開催日時 6月16日(月)

▼開場        16時00分

▼開演   17時00分(21時30分頃終了)予定

▼会場   東京都内某所(ご当選者様にのみご連絡いたします)

▼登壇者(予定)

綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、迫田孝也、三浦綺羅、

木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫、三池崇史監督

当選人数 :200組400名様

※登壇者は予告なく変更となる可能性がございます。

※観覧位置によっては整理番号順での列整理を実施するため、16時30分までの来場をお願いする可能性がございます。

※本イベントではレッドカーペット、舞台挨拶、そして映画本編をお楽しみいただけます

※上映終了は21時30分ごろを予定しております

【応募締切】

6月2日(月)23時59分まで

【注意事項】

■イベントは予告なしに変更、中止になる場合がございます。

■本イベントではレッドカーペット、舞台挨拶、そして映画本編をお楽しみいただけます。

■本映画は「PG12」指定となります。12歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要です。

■ペアでのご招待です(お1人さまでもご参加いただけます)。

■おひとりさま1回までご応募いただけます。(他媒体での募集含め重複応募はお控えください。)

■小さなお子さまも1名さまとさせていただきます(膝上鑑賞不可)。

■2名さまでご鑑賞のお客さまは、お連れさまと揃ってご入場いただく必要がございます。

■当日は、顔写真付き身分証明書(原本)による本人確認を実施いたします(顔写真付き身分証明書をお持ちでない方はご参加いただけません)。

【有効な身分証明書】

運転免許証

顔写真付きマイナンバーカード(通知カードは不可)

顔写真付き住民基本台帳カード

顔写真付き健康保険被保険者証

在留カード、特別永住者証明書(外国籍の方)

顔写真付き身体障碍者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳(写真貼り替え防止がなされているもの)

国または地方公共団体等公的機関が発行した顔写真付き身分証明書

パスポート、顔写真付き学生証の場合は、現住所を確認できる保険証または住民票等、公的機関が発行した証明書と一緒にご提示いただいた場合のみ有効とします。

ご提示いただいた顔写真がご本人と著しく異なる場合は、ご入場をお断りする場合がございます。

社員証、年金手帳、クレジットカード、定期券、診察券、ポイントカード、公共料金払込票等は、有効な身分証明書には該当しません。また、コピーした身分証明書、有効期限切れの身分証明書も有効な身分証明書には該当しませんので、あらかじめご了承下さい。

受付時に他人の身分証や偽造された身分証をご提示されたことが発覚した場合、直ちに入場をお断りします。

■会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、弊社記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ、SNSなどにて、放映・掲載される場合がございます。また、イベントの模様が後日販売されるDVD商品などに収録される場合がございます。お客様の本イベントにおける個人情報(肖像権)については、本イベントにご入場されたことにより、上記の利用にご同意いただけたものとさせていただきます。

■応援グッズやそれに準ずるアイテムの本イベント会場への持ち込みは、禁止とさせていただきます。

<そのほかの注意事項>

■いかなる場合においても開演後のご入場、およびイベント中の途中入場はお断りさせていただきます。

■ご当選者さまが参加されず、同行者さまのみでのご参加はできません。

■開場前における劇場入り口付近の長時間の待機はお控えください。

■登壇ゲスト等へのプレゼント(お手紙、お花等、差し入れなどすべての物品)は一切お受け取りできません。当日および事前の郵送もお断りいたします。

■登壇ゲスト等が出入りする際の待機行為(いわゆる出待ち)を禁止いたします。

■当選者間での座席交換などは一切禁止いたします。その他、禁止事項や不正だと主催者または運営事務局が判断した場合、該当するお客さまへの連絡はなく、応募を無効または当日の入場をお断りいたします。

■消防法上の収容人員を超えた場合には、入場をお断りすることがあります。

■会場までの交通費や宿泊費等はご当選者さまの負担となります。

■安全の確保やその他の都合により、止むを得ず中止にする場合があります。その場合も、交通費や宿泊費等の補償はいたしません。

■会場の営業状況によってはイベントが中止になることがございます。

■イベントの中止、日時変更、開演時刻変更等の場合も交通費や宿泊費等はご当選者さまの負担となります。

■イベントおよび上映中は盗撮防止の為の、監視体制を取っております。場内では、カメラや携帯などのいかなる機材においても録音・録画・撮影は禁止しております。盗撮が行われた場合、ご退場いただくか上映を中止する場合がございます。不審な行為を見かけた方はスタッフまでお知らせください。

■当日は荷物検査を行わせていただく場合がございます。

■お客さま同士のトラブルには、主催者および会場、キャンペーン事務局は一切責任を負いかねます。

■当選の権利の譲渡はできません。第三者への譲渡や現金への引き換え、オークションなどへの出品(有償・無償は問わず)は禁止させていただきます。それらのサービスを利用した出品、販売、購入により生じたトラブルについて主催者、キャンペーン事務局は一切責任を負いかねます。

■37.5℃以上の発熱があるお客様はご入場をお断り申し上げます。

■脚立/踏み台/イスなどを使用しての観覧は一切できません。

■ホール内は全館禁煙となります。

■客席内での食事はご遠慮いただいております。ロビーでの飲酒行為もお断りさせていただきます。熱中症対策として適宜水分補給はお願いします。

■会場専用の駐車場はございません。混雑が予想されますので、ご来場の際は公共機関をご利用ください。

■会場へのイベントに関するお問い合わせはご遠慮ください。

■イベントへのご参加にあたっては、主催者およびイベント運営者の指示および会場のルールに従っていただきます。

2025.05.14
NEWS

あなたはどちらの供述を信じますか?本編映像解禁

殺人教師の疑惑を向けられることとなる薮下誠一(綾野剛)と、そのいじめの対象とされる児童・氷室拓翔の母・氷室律子(柴咲コウ)。対峙することとなる二人の世にも奇妙な家庭訪問それぞれの立場からの供述を基にした回想を見比べる異例の本編映像をこのたび解禁となりました。

映像は左右に二分割された画面から始まり、土砂降りのなか傘も持たずに氷室家のある高級マンションのエントランスへと歩いていく薮下の後ろ姿が映し出されます。スタートの時点では左右でわずかな差しか見られない何気ないシーンですが、その後に訪れる律子目線の【氷室律子の供述】と薮下目線の【薮下誠一の供述】それぞれで状況は一変します。

【氷室律子の供述】。薮下を殺人教師だと告発する側の立場となる律子の目に映る薮下の振る舞いは横柄で傲慢。律子に迎えられ、扉が開くやいなや「正直気分悪いです」と、夜分の実施となった家庭訪問に不満を露わにする薮下。びしょびしょに濡れた靴下にもかかわらず、勧められたスリッパを履くことなくそのまま部屋に上がり込み、穏やかな口調ながらも児童である拓翔への憎悪すら感じさせる言動や、突然机を叩き律子を困惑させるその様はまさに危険人物そのもの。映像はその後、全く同じシチュエーションで薮下目線に移りかわります。

【薮下誠一の供述】。一転して雨に濡れた薮下を無表情で迎え入れる律子と恐縮しきりの薮下。告発された薮下の目に映る律子の振る舞いは一般家庭のそれとはかけ離れた奇妙な雰囲気。じっと薮下を見つめたり、冷蔵庫を激しく閉めたりする瞬間など端々に圧の強さが垣間見える律子は、自身も小学生まで過ごしたというアメリカの教育について延々と語り続けます。「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ(※ABCDの発音)”って言い始めた時、凍るんですよこのシーン。全体の空気が一瞬で凍るんです」と綾野が撮影時を振り返るとおり、能面のような表情で「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ”」と言い出した律子に合わせ、「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ”」と繰り返す薮下はすでに何かに支配されたようでもあります。どこか薮下を試すような律子は冷たく奇妙な人物に映っています。

綾野はこの2パターンの同じシーンの撮影について「テストの時にとてつもない緊張と高揚が連鎖した。柴咲さんから出ている律子さんのムードを受け取れたので、あの薮下が生まれてきました」と語りました。一方、「すごく自由にやらせてもらった」「二人の世界に入っている」とも語っており、同じシチュエーションで【狂気をまとったただならぬ人物】と【それに困惑する人物】に見える様子を静かに演じ、柴咲と、そしてスタッフと共にこの二つの家庭訪問シーンを作り上げました。あまりにも強烈でヒリヒリするような演技を見せた綾野と柴咲は、三池崇史監督から撮影直後に「二人とも狂ってる」という最大級の絶賛を得ました。告発するものとされるものそれぞれの供述を基にした、あまりにも<奇妙>な家庭訪問。あなたならどちらを信じますか。

2025.05.08
NEWS

静かに激しく濃いめの描写が癖になるキャラクター映像解禁

本作から、豪華キャスト陣の迫力あるキャラクター映像が解禁となりました。本映像は、氷室律子(柴咲コウ)の息子、拓翔(三浦綺羅)の先生から体罰を受けたという告白から始まります。「薮下先生」のセリフに重なる男の表情と雰囲気は尋常ではありません。しかし、その後再び登場する男、物語の中心人物である小学校教諭の薮下誠一(綾野剛)は怯えた表情で「やってません」と完全否認しながらも続くカットの行動も様子も常軌を逸しています。さらに保護者・氷室律子は「絶対に許すことができません」と力強く断言。有無を言わさない冷たい強さと共に、どこかしら奇妙な空気が感じ取れます。真っ向から食い違う主張、そして、冒頭で描かれていた尋常ではない薮下、愛情あふれる律子、2人のギャップに想像が掻き立てられます。

その他、続々と登場する人物も異様な存在感を放つ。週刊春報の記者、鳴海三千彦(亀梨和也)が氷室夫婦に対して「私に任せてください」と自信たっぷりに言い放つと、教頭の都築(大倉孝二)は「認めてましたよね?」と薮下に詰めよります。さらに、律子の夫、氷室拓馬(迫田孝也)が「出ていけ暴力教師」と迫力満点に怒号を浴びせ、薮下の妻、希美(木村文乃)からの「あなたの味方だから」というセリフからはどんな状況になっても薮下を支える気概と愛情が伺えます。校長、段田重春(光石研)が「とにかくまずは謝罪すべきだ」と重々しく言う様子は事なかれ主義が極まり、弁護士の大和(北村一輝)は「被告が体罰をしたと?」と自信ありげに淡々と詰め寄ります。薮下の弁護士、湯上谷(小林薫)は「裁判は戦争ですよ」と老齢ゆえに鋭さを感じさせる町弁の空気を放ちます。それぞれの役柄が第一線で活躍する役者陣によって仕上げられ、濃厚な登場人物として立ち上がっています。あらゆる場面が見応えと異様な緊張感に満たされた本作の続報に乞うご期待ください。

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