映画『でっちあげ』 NEWS

2025.06.27
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公開記念予告【なぜそれを信じますか編】解禁!

先日行われたプレミアイベントで初めてそのヴェールを脱ぐと「予想外の展開の連続」、「自分ならどうするだろうって必ず思うはず」、「常に観る側に疑問符を投げかけるように謎が巧妙に仕組まれていた」とにわかには信じがたい衝撃の内容に驚きと感嘆の声が相次いでいる本作がついに本日、全国公開となった!主演の綾野剛が「銀幕の中に自分たちの想いを詰め込みました」と語る渾身の作品となった本作から、この度、観る者すべての真実を揺るがす新たな映像が解禁となりました。

解禁となった公開記念予告の冒頭では週刊誌のページに薮下の実名がはっきりと記載され、テレビからは「悪魔のような教師」「体罰だけでなく、人種差別、自殺まで強要」と責め立てるアナウンサーの声。
「虐めを認めてましたよね?」と嫌悪感をあらわにする教頭、「完全にクロですよ、この教師」と確信する週刊誌記者、日本で初めてとなる教師による虐めの認定に声を荒げる教育委員会、体罰したと思うと証言する校長に、それを裏付ける情報を提示する精神科医。そして、それらをもとに下された薮下への処分に揺るがない自信を見せる、児童側の弁護士。すべての人々は自身の目の前にある情報を、自分が認識している状況を、”正しい”と信じて疑わない。しかしここで「なぜ、それを信じますか?」というメッセージが大きく映し出される。続けて、薮下の弁護を引き受ける弁護士の湯上谷が「そもそもこの事件、リアリティが無いんですよ」と投げかけるのだが、果たして男は殺人教師か、それとも――。

本映像は当事者である薮下と律子の視点が一切含まれず、加熱していく周囲の糾弾とそこに疑問を投げかけるメッセージだけで構成されています。様々な情報が溢れるこの時代、これは決して創られた物語上の出来事ではなく、すべての人が今”信じて”いるものに疑問符を投げかける「真実に基づく、真実を疑う物語」である本作ならではの、心えぐられる映像です。

©2007 福田ますみ/新潮社 ©2025「でっちあげ」製作委員会