映画『でっちあげ』 NEWS

2025.07.03
NEWS
キタニタツヤ「なくしもの」にのせて、心揺さぶる主題歌特別映像&場面写真解禁!

「私はあなたの味方だから」
誰かを信じることの、痛みとぬくもりを描く3分間。
それでも信じたい。その願いがあなたの胸に響く


6月27日より公開され、多くの観客の心を揺さぶり続けている映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』。 その公開から一週間。観た者それぞれの中に“問い”と“余韻”を残しながら、深い鑑賞体験としての衝撃を与える作品として広がり続けています。そしてこの度、本作の世界をより深く掘り下げる、キタニタツヤによる主題歌「なくしもの」にのせて構成された主題歌特別映像が解禁されました。

解禁となった主題歌特別映像では、綾野演じる“殺人教師”と呼ばれ、世間の断罪に晒されていく男・ 薮下誠一の視点を通して、“信じる”ことの難しさ、そしてそれでも誰かを信じたいという、かすかな希望が描き出されました。教師としての穏やかな日常は、柴咲演じる 氷室律子による告発をきっかけに一変。報道と世論に追い詰められ、声を上げても誰にも届かず、気づけば薮下は追い詰められていた―。それでも、彼のそばには妻・希美の姿が。「離婚しようか」と呟く薮下に、「私はあなたの味方だから」と真っ直ぐに、力強く返す希美。そして、薮下の依頼を引き受ける弁護士・湯上谷。本映像は、崩壊していく日常の中での耐え難い孤独と、そこに差し込む信頼と一筋の光を、主題歌「なくしもの」とともに静かに、丁寧に映し出していきます。“⼤事なものを抱えて歩いてきたのに、気づけば空っぽだった”なくしものを、あなたと見つけられますように” という歌詞が表すように、薮下の置かれた姿と重なっていきます。 映像後半では、家族との穏やかな時間や、教壇に立ち子どもたちと向き合う姿が回想される一方で、社会の怒号とメディアの糾弾が容赦なく薮下に襲いかかっていきます。絶望の中でもがきながら、それでもなお前を向こうとする薮下。この特別映像が映し出すのは、誰か一人の善悪を裁く物語ではなく、立場の数だけ存在する“それぞれの真実“のひとつ。「なくしもの」が静かに寄り添うこの映像は、失ったものは決してすべては元に戻らない非情な現実を生きるゆえに、信じ抜く力やもう一度「信じてみたい」と願う気持ちを浮き彫りにして観る者の胸にそっと呼び起こしてくれる感動的な内容となっています。

併せて解禁された場面写真には、薮下の平穏そうな日常や、彼を支える人々の姿が静かに映し出されています。児童たちに優しく声をかけながら、柔らかな笑顔で体育の授業にあたる薮下の姿は、教師として子どもたちに寄り添う一面を切り取ったもの。また、リビングで妻・希美と談笑する、穏やかなひとときをとらえた写真からは、ふたりの間に流れる温かな空気が伝わってきます。さらに、薮下のために奔走する弁護士・湯上谷が、病院で関係者に穏やかに語りかける場面も収められています。“信じること”の意味が問われるこの物語において、これらの写真は、薮下の人生に確かに存在していた「日常」と「つながり」を、私たちに感じさせてくれます。

現代社会に実在する闇が耐え難い緊張感と底知れぬ絶望感で体現された問題作は、絶賛上映中!

©2007 福田ますみ/新潮社 ©2025「でっちあげ」製作委員会