著者福田ますみ
comment
「よくこんなリアリティゼロの下手な小説を書くな。いくら小説だからって、もう少し現実にありそうなストーリーを考えろよ。えっ、これほんとうにあったこと?マジか!」。ある読者が、拙著を読んで寄せた感想である。 そう、これは真実の物語だ。細部にまでこだわった迫力の映像が、学校現場で起きたありえない狂気を、そしてそこから増幅された社会の狂気をリアルに描いている。主人公が、たまりにたまった怒りを爆発させるシーン、綾野剛さんの鬼気迫る演技は鳥肌ものだ。観客にとっては、あっというまの129分だろう。
profile
1956年横浜市生まれ。立教大学社会学部卒。専門誌、編集プロダクション勤務を経てフリーのノンフィクション作家に。犯罪、ロシア、学校のいじめ問題などをテーマに執筆活動を行っている。『でっちあげ』(新潮社)で、第六回新潮ドキュメント賞を受賞。他の著書に、『スターリン 家族の肖像』(文芸春秋)、『暗殺国家ロシア』(新潮社)、『モンスターマザー』(新潮社)、『ポリコレの正体』(方丈社)などがある。
comment
「よくこんなリアリティゼロの下手な小説を書くな。いくら小説だからって、もう少し現実にありそうなストーリーを考えろよ。えっ、これほんとうにあったこと?マジか!」。ある読者が、拙著を読んで寄せた感想である。 そう、これは真実の物語だ。細部にまでこだわった迫力の映像が、学校現場で起きたありえない狂気を、そしてそこから増幅された社会の狂気をリアルに描いている。主人公が、たまりにたまった怒りを爆発させるシーン、綾野剛さんの鬼気迫る演技は鳥肌ものだ。観客にとっては、あっというまの129分だろう。